2016年9月10日土曜日

レザークラフターの事務作業 実践編1

おはようございます!大阪でレザークラフトをやってますBeans Studioのまめちげです。

今回もレザークラフトをやってるけどもイベントやネット等で販売していてそろそろ帳簿もつけないといけないなぁ申告もしないといけないなぁって思ってる人向けの記事です。

第三回目はいよいよ実践編に入りたいと思います。

ちなみに基礎編の一回目二回目はこちらです。
基礎編1
基礎編2


では、さっそく始めたいと思います。

まず、最初に必ずつけておきたい(つけておかなければいけない)帳簿についてです。
帳簿って色々あるんですが絶対に必要な帳簿は「現金」の動きを書いておく帳簿「現金出納帳(現金元帳)」です。 これは日々の現金の出入りを記録した帳簿でこれを付けていないと現金取引したもので領収書や収入の明細がない場合にこれらが売り上げや経費から抜け落ちてしまうために必ずつけておかないといけません。特に青色申告の10万控除をする人は必須です。雑所得で申告する人でも忘備録としてつけていても良いと思います。すべて領収書とかあるならたぶん大丈夫だと思いますが領収書でも何を買ったかわからない領収書にはわかるようにメモしておいた方が良いでしょう。

次にネットで物品の売り買いをしているなら通帳にそれらの記録が記されてると思いますので通帳に何を買ったのかどういう入金なのかをメモるかきっちりしたい人は預金元帳を付けておけばいいです。

具体的には何月何日どこでどう言うものを買ってどこから支払ったかを記入していきます。

この二点で一応申告に漏れなく収入も支出も計上できると思います。
でも、これらを手書きまたは、表計算ソフト等でつけるのは非常にめんどうです(笑)
なのでどんなに安いのでも良いので会計ソフトを導入してください。これが一番手っ取り早いです。
会計ソフトを導入するとその会計ソフトの入力の仕方にもよるんですけど「仕訳」と言う方法によって記録すればあとは自動で必要な帳簿を作成してくれるからです。会計ソフトも色々あって無料で使えるものもあるみたいなので探してみてください。

では、仕訳とはどういうものか?を説明していきますね。

例えばイベントで1000円のものをお客さんが現金で買ってくれたとします。
そうするとここで重要なのはもちろん1000円現金が増えて売上が計上されたということです。
これを仕訳すると下記になります。

現金 1,000 /売上 1,000

これが1000円の現金が手に入ったと同時に売上が1000円計上されたとする「仕訳」になります。

次に革を革屋さんに直接買いに行って25,000円現金を支払って買ったとします。
この時の仕分けは

仕入 25,000/現金 25,000

となります。

ところで個人でも会社でも同じなんですがその経営成績や財政状態資産状況をあらわす表に「貸借対照表」と「損益計算書」と言う表があります。貸借対照表は主に財政状態や資産状況をあらわす表で損益計算書は会社の経営成績をあらわすものです。経営成績と言うことは売り上げがいくらあって経費がいくらあって差引利益がいくらあってと言う様ないくら儲かってるのかを知る表ですね。
一方、貸借対照表はいくら現金や預金がいくら残っていて設備はどれだけあって~とかを知る表です。青色10万控除や雑所得で申告する人は貸借対照表まで必要ないんですけど65万控除を受ける人は必要になってきます。
ちなみに雑所得で申告する人は損益計算書もいらないのですが正直、利益を計算するには必要な表なので覚えておいた方が良いと思います。

この貸借対照表や損益計算書も上記の仕分けを会計ソフトに入力するだけで自動的に作成してくれます。ですので仕訳さえできれば青色申告の65万の控除を受けられる可能性が高いということです。

次にこれは覚えても覚えなくてもどっちでもいいんですけどとりあえず書いておきます(笑)
仕訳には「借方」「貸方」って言う言葉があって借方は仕訳の左側に来ることを借方と言います。
貸方は仕訳の右に来ることを言います。
最初の例で言と借方現金1000円貸方売上1000円と言うと左に現金右に売上が計上されたんだなってなれるとすぐに出てきます。

で、これもどっちでも良いんですけど簿記を理解するうえで重要なので書いておきます。

貸借対照表
資産(現金、預金)の残高は借方に記録されます。
負債や資本(借入金、元入金(法人で言う資本金))は貸方に記録されます。

損益計算書
収入(売上)は貸方に記録されます
経費は借方に記録されます。

これはルールですので暗記です(笑)
これで行くと現金や預金は貸借対照表上でしか計上されませんし売り上げや経費は損益計算書上でしか計上されません。それぞれ表の目的が違うのでこうなってます。

では、次からいよいよ実際の仕訳ですがまた長くなるかもですので今日の所はこの辺で。

今日のおさらいです。

・ 現金の動きは証明できない場合もあるので出来れば(青色申告は必ず)帳簿を付けること。

・仕訳とは?

・貸借対照表と損益計算書の意味

・貸借対照表と損益計算書のルール 

今日はこんなところです。また次の土曜日お会いしましょう~(笑)


まめちげ

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